Let’s noteは25周年を迎えるロングセラーです。ロングセラーともなると、シリーズも多く、型番も膨大な種類になっています。型番はCF-LX5P29VSのようなアルファベットと数字の組み合わせです。
そんな型番は付け方にルールがあるんでしょうか。
型番の付け方ルールを調べてみると、「Let’s noteナビゲータ」という本に、発売当初のルールが案内されていました。
この記事では、Let’s noteの型番の付け方ルールを調べた結果を書いています。
・初代~現行全てのLet’s noteに共通するルールは無い
・シリーズごとに共通するルールはあった
シリーズ
Let’s noteにはシリーズと、型番と呼ばれるものがあります。
例えば私が中古で購入して現在使っているCF-LX5P29VSは、LX5シリーズ、型番CF-LX5P29VSとなります。
シリーズというとき、LXシリーズと言ったり、LX5シリーズと言ったりと流動的です。
パナソニック公式を見ていても、どちらのパターンもあります。今回は数字まで含めたところ(例 LX5)をシリーズと言うことにします。
アルファベットがシリーズ&数字が世代を表すとも言えます。ただし数字は増え続けるわけではないです。
例えばSVというシリーズは、現行(2021年)機種は、SV1です。しかし2020年に販売されていたのはSV9です。どうも9までくると、10にはならずに数字が戻って1になるようです。
単純に数字が上の方が新しい訳ではないので注意です。
型番
複雑な型番の規則を調べてみました。
初代のルール
1996年に販売された初代(AL-N1)の型番ルールを調べたところ、「Let’s noteナビゲータ」という本に解説がありました。(p117 コラム Let’s noteの型番のひみつ より)
①T =TFT液晶
②5 =Pentium(586)
③12 =Clock 120MHz、13=Clock 130MHz、15=Clock 150MHz
④J =日本語
⑤5 =Windows 95、3=Dos+Win3.1
現行製品は初代のルールは当てはまらない
現行(2021年)製品も、初代と同じルールなのでしょうか。
現行は初代のルールは当てはまらなかった
例えば現行製品の、CF-FV1KDPCRは、初代のルールだけでは説明できません。
CFは近年のLet’s noteの型番全て共通なので省略して、FV1はシリーズです。その後ろのKDPCRは初代のルールに当てはまっていません。
初代のルール通りなら、CF-FV1KDPCRはWindows11なので、シリーズ名の後ろの型番(KDPCR)のどこかに11や1が入りそうなものですが無いです。
現行のルール考察
では現行製品の型番のルールはどうなっているのか考察です。
Let’s noteには個人向けと法人向けがありますが、個人向けの製品を対象に調べてみました。個人向けの製品は、型番の末尾がRの製品です(法人向けは末尾がSやJ)。
FV1シリーズ
FV1シリーズは、14インチで画面のアスペクト比が3:2というビジネスパーソンに使い勝手の良いシリーズです。
FV1は2021年春モデルから販売開始しました。同じ14インチのLV9シリーズの後継機種ですが、アスペクト比が16:9→3:2に変更されました。
\ FV1シリーズ型番(個人向け)/
FV1シリーズ | 共通削除 | モデル | 色 | CPU | SSD | メモリ | LTE | ドライブ |
CF-FV1KDPCR | KDPC | 2021秋冬 | 黒 | i7 | 512 | 16 | – | |
CF-FV1KFNCR | KFNC | 黒 | i7 | 512 | 16 | ○ | – | |
CF-FV1JDMCR | JDMC | シルバー+黒 | i5 | 512 | 16 | – | ||
CF-FV1JDSCR | JDSC | シルバー | i5 | 256 | 16 | – | ||
CF-FV1JDWCR | JDWC | シルバー | i5 | 256 | 8 | – | ||
CF-FV1GFNQR | GFNQ | 2021夏 | 黒 | i7 | 512 | 16 | ○ | – |
CF-FV1FDMQR | FDMQ | シルバー+黒 | i5 | 512 | 16 | – | ||
CF-FV1FDSQR | FDSQ | シルバー | i5 | 256 | 16 | – | ||
CF-FV1FDWQR | FDWQ | シルバー | i5 | 256 | 8 | – |
各型番とスペックから、型番のルールを探ってみます。
分かりやすくするため、FV1シリーズの型番全てに共通するアルファベットや数字を抜いたものが、表の「共通削除」の列です。型番の頭(CF-FV1)と末尾(R)を削除しました。Rは個人向けを示すものです。
どんなルールが隠れているかを探ると、以下を見つけました。
①モデル(季節)と色
2021夏モデルのシルバー → F
2021夏モデルの黒 → G
2021秋冬モデルのシルバー → J
2021秋冬モデルの黒 → K
F、G、J、Kは何か意味があるのでしょうか。夏ならS(Summer)なのではと思いましたが、アルファベット順のようです。FGとJKの間のHIは抜けていますが、間違いないでしょう。
②CPU、SSD、メモリ、LTE対応
② | CPU | SSD (GB) |
メモリ (GB) |
LTE |
FN | Core i7 | 512 | 16 | ○ |
DP | Core i7 | 512 | 16 | – |
DM | Core i5 | 512 | 16 | – |
DS | Core i5 | 256 | 16 | – |
DW | Core i5 | 256 | 8 | – |
②のアルファベット2つで、CPU・SSD・メモリ・LTE対応というスペックが分かります。
ちなみに今回調べたFV1シリーズ、SV1シリーズ、QV1シリーズの中で、型番にFNが付くものは、「Core i7・SSD512GB・メモリ16GB・LTE対応」でした。
FNは共通ですが、他のDMなどはシリーズによってスペックが違いました。
③モデル(季節)
2021夏モデル → Q
2021秋冬モデル → C
SV1シリーズ
SV1シリーズは12.1型のモビリティと高性能のバランスが良いシリーズです。
SV1は2021年春モデルから販売開始しました。同じSVのシリーズのSV9の後継機種です。SV9の方が古く、SV1が現行機種です。
\ SV1シリーズ型番(個人向け)/
SV1 | 共通削除 | モデル | 色 | CPU | SSD | メモリ | LTE | ドライブ |
CF-SV1KFNCR | KFNC | 2021秋冬 | 黒 | i7 | 512 | 16 | ○ | – |
CF-SV1KDUCR | KDUC | 2021秋冬 | 黒 | i7 | 256 | 16 | – | |
CF-SV1JDMCR | JDMC | 2021秋冬 | シルバー+黒 | i5 | 256 | 16 | – | |
CF-SV1JDSCR | JDSC | 2021秋冬 | シルバー | i5 | 256 | 8 | – | |
CF-SV1GFNQR | GFNQ | 2021夏 | 黒 | i7 | 512 | 16 | ○ | – |
CF-SV1GDUQR | GDUQ | 2021夏 | 黒 | i7 | 256 | 16 | – | |
CF-SV1FDMQR | FDMQ | 2021夏 | シルバー+黒 | i5 | 256 | 16 | – | |
CF-SV1FDSQR | FDSQ | 2021夏 | シルバー | i5 | 256 | 8 | DVD | |
CF-SV1DFNQR | DFNQ | 2021春 | 黒 | i7 | 512 | 16 | ○ | – |
CF-SV1DDUQR | DDUQ | 2021春 | 黒 | i7 | 256 | 16 | – | |
CF-SV1CDMQR | CDMQ | 2021春 | シルバー+黒 | i5 | 256 | 16 | – | |
CF-SV1CDSQR | CDSQ | 2021春 | シルバー | i5 | 256 | 8 | DVD | |
CF-SV1CDCQR | CDCQ | 2021春 | シルバー | i5 | 256 | 8 | – |
各型番とスペックから、型番のルールを探ってみます。
分かりやすくするため、SV1シリーズの型番全てに共通するアルファベットや数字を抜いたものが、表の「共通削除」の列です。型番の頭(CF-SV1)と末尾(R)を削除しました。Rは個人向けを示すものです。
どんなルールが隠れているかを探ると、以下を見つけました。
①モデル(季節)と色
2021春モデルのシルバー → C
2021春モデルの黒 → D
2021夏モデルのシルバー → F
2021夏モデルの黒 → G
2021秋冬モデルのシルバー → J
2021秋冬モデルの黒 → K
間に抜けはありますが、アルファベット順になっています。
CD(2021春)→FG(2021夏)→JK(2021秋冬)
②CPU、SSD、メモリ、LTE対応、ドライブ
② | CPU | SSD | メモリ | LTE | ドライブ |
FN | Core i7 | 512 | 16 | ○ | – |
DU | Core i7 | 256 | 16 | – | – |
DM | Core i5 | 256 | 16 | – | – |
DS | Core i5 | 256 | 8 | – | DVD |
DC | Core i5 | 256 | 8 | – | – |
②のアルファベット2つで、CPU・SSD・メモリ・LTE対応・内臓ドライブというスペックが分かります。
FNはSV1シリーズ以外でも共通していましたが、DMなどはSV1だけで通用するルールです。
③モデル(季節)
2021春夏モデル → Q
2021秋冬モデル → C
QV1シリーズ
QV1シリーズは、タブレットとしても使える2in1タイプ、画面アスペクト比3:2のシリーズです。
QV1は2021年夏モデルから販売開始しました。同じQVのシリーズのQV9の後継機種です。QV9の方が古く、QV1が現行機種です。
\ QV1シリーズ型番(個人向け)/
QV1 | 共通削除 | 色 | CPU | SSD | メモリ | LTE | ドライブ | |
CF-QV1KFNCR | KFNC | 2021秋冬 | 黒 | i7 | 512 | 16 | ○ | – |
CF-QV1JDMCR | JDMC | 2021秋冬 | シルバー+黒 | i5 | 512 | 16 | – | |
CF-QV1GFNQR | GFNQ | 2021夏 | 黒 | i7 | 512 | 16 | ○ | – |
CF-QV1FDMQR | FDMQ | 2021夏 | シルバー+黒 | i5 | 512 | 16 | – |
各型番とスペックから、型番のルールを探ってみます。
分かりやすくするため、QV1シリーズの型番全てに共通するアルファベットや数字を抜いたものが、表の「共通削除」の列です。型番の頭(CF-QV1)と末尾(R)を削除しました。Rは個人向けを示すものです。
どんなルールが隠れているかを探ると、以下を見つけました。
①モデル(季節)と色
2021夏モデルのシルバー → F
2021夏モデルの黒 → G
2021秋冬モデルのシルバー → J
2021秋冬モデルの黒 → K
②CPU、SSD、メモリ、LTE対応
② | CPU | SSD | メモリ | LTE |
FN | Core i7 | 512 | 16 | ○ |
DM | Core i5 | 512 | 16 | – |
②のアルファベット2つで、CPU・SSD・メモリ・LTE対応というスペックが分かります。
FNは現行製品(FV1、SV1、QV1シリーズ)共通していましたが、DMは共通しません。
まとめ
初代Let’s noteの型番ルールや、現行シリーズ(FV1、SV1、QV1)の型番ルールを考察しました。
近年のLet’s noteに共通するルールと、シリーズごとのルールがありました。
型番の多さからも分かるように、Let’s noteは豊富なスペックが魅力的です。中古でLet’s noteを買うとき、自分好みのスペックが探せます。
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