MicrosoftのSurface Laptop。人気シリーズで現在2021年ではSurface Laptop4まで出ています。最新の4はもちろん、型落ちもいまだ人気です。スタイリッシュでOfficeソフトも入っているしで、購入の候補に挙げている人も多いかと思います。
ただ、耐久性とかちゃんと使えるのかなと不安ではないでしょうか?
私はSurface Laptop2を1年半使いました。それはもう使いやすく、Surface Laptop最高!でした。しかし1年保証期間がすぎて半年したころ、突如、起動しなくなりました。

あの日、スリープさせなければ……(泣)
この記事は、購入から壊れるまでの実録です。壊れたあとも何とか復活させようとしたことや、Microsoftのサポートで交換をしようとしたことを書きます。
最終的には、Surface Laptop2は「修理しやすさ0点」(iFixit)という評価を知り、修理もできず、交換も問題があり、Surfaceから手を引きました。
・Surface Laptop(特に2)を買おうか迷っている人
→デメリットや、どうリスクを減らすかがわかります(諸悪はスリープ機能)
・同じ目に合った人
→あなただけではないことがわかります。同志よ
購入
Surface Laptop2を購入したのは、2019年8月です。Amazonで購入しました。
Amazonの購入履歴↓
メモリは8GB、ストレージは256GB、CPUはCorei5のものにしました。
124,790円で購入しました。製品保証は1年間つきました。

届いたときの感動は今でもよく覚えています
使い心地
使い心地は、とても良かったです。人生で使ったノートパソコンの中で使いやすく、かっこいい。
良いところ
・画面(ディスプレイ)
特に良かったのが、画面(ディスプレイ)です。
Surface Laptopは画面のアスペクト比が3:2です。これ、作業しやすいです。
これまでアスペクト比16:9のノートパソコンしか使ったことが無かったのですが、3:2は縦に長め(16:9より)です。Office(ワード、エクセル)の作業はもちろん、ウェブサイトの閲覧も3:2が見やすいです。

・バッテリー
バッテリーのもちも、がっつり1日使用しても夜まで充電なしでOKでした。省エネモードにはしていましたが。
・重さ
重さも1.25kgと、とても軽いわけではなくても持ち歩きに使えました。
・かっこいい外観→これが修理できない原因
Surfaceシリーズのスタイリッシュな外観。いいですよね。どんくさくない感じ。
これまで使ったノートパソコンはLet’s Note、ThinkPadは使い心地悪くないですが、なんかゴツい。
ちなみに、ドヤれる代表格MacbookProも使ってみたことがあるのですが、私はWindows派だと実感し、早々に手放しました。SurfaceはMacbookにも負けず劣らずの外観のかっこよさです。
外観だけでなく、手をのせる部分パームレストも良かったです。ちょっとフワフワしていて、他のノートパソコンにはない魅力でした。
(しかしこのかっこよさこそ、修理できない原因だとあとから知る……)
悪いところ
Surface Laptop2が壊れる前にも、少しばかり不満はありました。
・HDMI端子がない
2画面で作業するときにHDMIを使うことが多いですが、SurfaceLaptop2にはHDMI端子がありません。変換のためのグッズが必要です。
・反射する(グレア)
Surface Laptop2の画面はよく反射します。蛍光灯の光が画面に映ると、作業しにくいです。ノングレアの画面の方がいいです。
HDMI端子、反射する画面も数千円のグッズがあれば対処できます。
しかし、起動しなくなって、修理や交換を希望してから分かったSurface Laptop2の悪いところは、何も対処できません。
起動しない!?
Surface Laptop2を機嫌よく使い1年半。その日は急にやってきました。

午後3時ごろの出来事でした
Surface Laptop2でいつものように作業をし、ちょっと席を立とうと、画面を閉じました。
画面を閉じる(キーボードを閉じる)と、自動的にスリープモードになります。スリープモードは、省電力の待機モードです。これはSurfaceに限らず、様々なパソコンでできる機能です。
使用していた1年半、何度も画面を閉じて行うスリープモードをしていて、この日だけ特別な操作をしたわけではなかったです。
しかし。

起動しない!!!
席に戻り、Surface Laptop2を開いても、画面は暗いまま。電源ボタンを軽く押しても何も動かない。強制シャットダウンの操作をしてもうんともすんともいわない。
ここからSurface Laptop2を復活させる闘いが始まりました。
トラブルシューティング
ノートパソコンが壊れたため、スマホで「Surface Laptop 起動しない」で検索しまくりました。
基本となるトラブルシューティングは、本家Microsoftのトラブルシューティングの案内です。(しかし復活せず)
あとはパソコン修理等の会社さんのページを参考にしました。

できることは全て行いましたが、私のSurface Laptop2が起動することはありませんでした。
修理→できない
手に負えなくなり、修理を依頼することに決めました。
まず依頼しようとしたのは、本家Microsoftです。しかし私の場合、製品保証の期間が半年過ぎていました。更に、調べていくと、どうやら修理ではなく交換のようでした。なのでMicrosoftに修理に出すのは諦めました。
次に依頼しようとしたのは、パソコン修理業者です。
電話したり、メールで問い合わせたりで修理可能かどうか聞きました。しかし……

Surface Laptop2は修理できないです

もしダメもとで修理するとしても、キーボードなどは綺麗に戻すことができないです
というお返事でした。
業者さんは修理不可とはいえ親身になってくださり感謝しています。Surface Laptop(無印、2)の修理がなぜできないか詳しく教えてくれました。
Surface Laptop(無印、2)は、修理や中身を開ける目的でデザインされていないのが原因です。外観にネジが見当たらないのは、スタイリッシュではありますが、反対に言えばネジを外して開ける設計になっていないのです。
修理のしやすさ0点
iFixitという、海外のサイトで、パソコンの「修理のしやすさ」を10点満点で評価しているところがあります。
Surface Laptop(無印、2)は、なんと0点です。修理できないのです。
↓iFixitによる評価
内部にダメージを与える以外で、内部にアクセスすることはできません

(絶句……)
なお、Surface Laptop3は設計が改善し5点になっています。

交換→条件悪い
修理ができないことが分かり、次は交換に挑みます。

しかし、結局交換もしませんでした。
理由は2つです。
・新品ではなくリフレッシュ品
まず交換費用です。私の場合、保証期間オワタだったので、新品購入よりは安いとはいえ、そこそこの金額が必要でした。正確にいくらだったか覚えていませんが、今(2021年8月)時点は53,980円かかるようです。
↓Micrsoftの交換依頼画面
53,980円は安くはないとはいえ、普通に新品を買うよりはお得です。
しかし交換してくるのは、新品ではなく、リフレッシュ品です。
リフレッシュ品とは、何らかの問題があって工場に戻された製品を修理したり、使える部品を集めて組み立てられたものです。再生製品とも呼ばれます。
リフレッシュ品がちゃんと使えそうなら交換しても良いですが、インターネットで調べる感じだと、「リフレッシュ品が初期不良」という頭を抱える感想が見つかりました。

交換して初期不良に当たるなんて辛すぎる……
せっかく交換してもまた起動しないとかは勘弁してほしいので、やむなく、交換も諦めました。
もうこの段階でだいぶMicrosoft(怒)です。
Surface Laptopの修理できなさ、交換の悪さはもちろん。普段ならあまり気にしないことにも苛立ちます。
例えばMicrosoftは日本市場に気合が入っていないのか、サポートページの日本語訳がおかしいです。英語のままもあります。
たとえば↓の画像は、交換依頼をするための入力画面です。
「カテゴリ」「問題の種類」を選択肢から選ぶのですが。
英語交じりの選択肢です。
ちなみに私のようにSurface Laptop本体が起動しない場合、「カテゴリ」は「Device」を選択し、「問題の種類」は「Turns on but won’t start up」を選びます。
更に、パソコンから操作することを前提としており、交換依頼しようにもスマホでの操作が難しいページがありました。

こちとら、パソコン壊れてるから仕方なくスマホでやっとるんじゃ~い
中古パソコン購入
どうしてもパソコンは必要なため、使っていたSurface Laptop2と同じスペックで中古ノートパソコンを購入しました。(現在この記事を書いているパソコンです)
パナソニックのLet’s Noteです。
Let’s Noteにしたのは、
・過去に使ったことがあり長く使えたこと
・軽い
・値段もいい感じ
・欲しいスペックの中古があった
という理由です。
中古パソコンの販売業者は、保証期間が長いところにしました。Surface Laptopの保証期間オワタに懲りたからです。

売却
さて、手元に残ったもう起動しないSurface Laptop2をどうするか。
ちょっとでもお金になればいいなと、買い取ってくれるパソコン業者さんを探しました。
最終的にMACSELLさんに買い取ってもらいました。

まとめ
Surface Laptop2を購入し、1年半で壊れたことを書きました。すごく使いやすかっただけに、サポートの少なさが残念です。
Surface Laptop3は改善もしているようですが、もうSurfaceシリーズに手を出す気はなくなっています。Microsoftとの付き合いは、Officeソフトだけにするつもりです。
もちろん今Surfaceシリーズを使っている人に買い替えを勧めるつもりはありません。使いやすくスタイリッシュな外観を溺愛していました。
長く使うためのアドバイスは、スリープモードをオフにすることです。スリープした後起動しなくなったというのが、私もそうですし、他の方のレビューでも読みます。
これまでノートパソコンはメモリ、ストレージ、CPU、重量、画面サイズで選んでいました。
しかし「修理しやすさ」という指標も加えます。
修理しやすさを、iFixitで調べたり、「〇〇(買いたい機種) 修理」で検索するのをオススメします。
システム参考 SYNCPIT 評判